師長にも役割を果たすように求めよう

ここが変だよ看護師

どうもさといです。

今回のタイトルについてですが、

なかなか決まらずに悩んだ挙句こうなりました。

何が言いたいのかというと、

みなさん看護師として働いていると

管理者(主には師長)に、自分の役割や責務を果たすように

常に求められると思います。

具体的な例として「安全は?」「質は?」などですね。

しかし皆さんは逆に師長に役割や責務を果たすように

求めたことはあるでしょうか?

なかなか出来ませんよね。

しかし、私は師長にこそ

忖度せずにしっかりと役割や責務を求めていくことが大切だと思うのです。

その理由についてお話ししたいと思います。

師長の役割とは

まずは師長の役割についてです。

これについては、それぞれの院内の基準によってばらつきがあるので

明言はできません。

しかし概ね、その部署の管理運営責任や、勤怠管理、安全(防災)管理責任などでしょうか。

要するに、その部署のこととスタッフのことは大体師長が責任をもって管轄すべし

という役割であるはずです。

しかし師長がその部署のこと全部やるわけにはいかないので

スタッフに指示したり、指導したりするわけですね。

師長にも役割を果たすように求めよう

前述したように、師長がスタッフに役割を求める

その結果安全に質の高い看護が提供できるというのが

よくある部署運営の一つの在り方だとすると

スタッフがどう頑張っても安全を保てない、

質を保てない、

残業や持ち帰りワークが溢れかえっている、

有給が消化されないなどは、

師長や管理者が果たすべき役割だと言えます。

適正な人員配置がなされていない

ベッドコントロールに無茶がある

経験年数を加味していない配置になっている

残業や有給不消化などの勤怠管理がなされていない

こんなときに

「なんでそんなに残業しているの」

「まだこれ(提出物など)出来ないの?」

「あなただけ有休を使うなんて不公平」

「(経験年数を加味せず)勤務者数は足りているの」

などと口にするのは

その役割を放棄していると言えます。

師長が行うべきは、

困難にぶちあたったときに、

ただスタッフに頑張らせることではありません。

どうやって困難を乗り越えるか

対策を検討し実行することです。

たとえば、

平時に行っている記録やチェック機構を災害時モードに切り替えて最小限にしたり

入院患者数をコントロールしたり

人員を調整したり

リリーフを要請したり

持ち帰りワークの在り方を見つめなおしたり

など、そのシーンによって色んな対策があると思います。

このようなことを何もせずに

「今日はコロナの影響で欠員が3人出ていますが、頑張っていきましょう」

などと言われると、ひざから崩れ落ちそうになるわけです。

そんなときにはぜひ、ぜひ師長に果たすべき役割を求めてください。

私が実際に訴えかけたことのある一例として

欠員が出ている中、即日入院が重なった時に

「これじゃあ安全を保障できません」

有給を申請した時に他のスタッフとの公平性をどう考えるか尋ねられた時には

「それは会社側の課題であって私が考えることではありません」

と伝えたことがあります。

でもそんなこと言うの怖いしそのあとが不安

わかります。

そんなことを師長に言ったら、

怒られるんじゃないかとか

そのあと目の敵にされるんじゃないかとか

不安で怖いですよね。

しかし、実際にそのようなことがあればそれはパワハラですし

そのようなバイアスがかかって、師長に言いたいことが言えないのであれば

健全な部署とは言えません。

またスタッフの離職に繋がり結果的に会社の不利益につながります。

師長に役割を求めることは、特別なことではありません。

日常的に行うことで、良い風土が醸成されますし

管理者は意外とそれを望んでいたりもします。

やってはいけないこと

師長に物申さずに

無茶だけども言われた通りにひたすらに頑張るというのは

やってはいけません。

師長からすれば「なんだできるじゃん」となり

体制は見直されないし、要求はエスカレートする一方です。

誰が何と言おうと、ベッドサイドで実際に看護展開しているのは

各スタッフなわけです。

ぜひ患者さんの安全を守るためにも、質を高めるためにも

労働者の権利を守るためにも

師長や管理者に役割や責任を果たすよう、働きかけていきましょう。

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