インシデントレポートは反省文!?

ここが変だよ看護師

どうもさといミルクです。

今回はインシデントレポートについて取り上げたいと思います。

インシデントレポートって反省文のように取り扱われていること

結構多いですよね。

しかし本来の目的は、反省することとは全く異なります。

その解説をしたいと思います。

インシデントレポートってなに?

インシデントとは、日本語で

好ましくない出来事、事件を指す言葉です。

医療の現場で使う場合には、医療事故につながる恐れのある事態を指します。

それを報告するための文書をインシデントレポートと呼んでいます。

そしてその目的は「再発防止」です。

そのほかに、事態の詳細把握や事例の分析に用いたりもします。

反省する必要はないってこと?

インシデントレポートに反省を促すような成分は一切ありません。

反省するかどうかは個人の自由ですが、

個人の責任を追及するものでは断じてありません。

そこの認識を誤ると、

インシデントを起こしたスタッフにきつく当たってしまったり

当事者はひどく落ち込んでしまうことに繋がります。

でもインシデントレポートって再発防止につながるの?

この疑問、結構言われます。

個人的に思うことは、

いまの誤った認識で書かれたインシデントレポートでは

再発防止に繋がりません。

自部署のレポートを見ていると、そう思います。

書かされている、反省させられているといった想いが

文面からヒシヒシと伝わってきます・・。

これは書いた人が悪いわけではありません。

風土が悪いのです。

先輩スタッフや、管理者までもが

インシデントレポートの記載に反省を求めているきがします。

結果、当事者は負の感情が溢れてしまい

本気で再発防止に向けた検討が行われていないのです。

ではどうすれば良いのか

まずは、職場の全スタッフがインシデントレポートの目的を正しく認識する必要があると思います。

そして職場のリスクマネージャーが、再発防止に向けた協議に参加し、

その内容を発信することも重要です。

要は、スタッフが書いたインシデントレポートが

どのように再発防止に役立っているのかを感じられることが大切だと思います。

どうしても当事者を祭り上げてしまう風土が拭えないのなら、

匿名での報告も効果的です。

そうは言っても、インシデントレポートって書きたくないですよね

私はスタッフからインシデントの報告を受けたとき、

「ありがとう」と言うようにしています。

病院にとって、インシデントが活発に報告されることはとても良いことだからです。

どうしてもインシデントの件数が少ない方が優れていると思われがちですが、

疾患や背景、性格など様々な患者を対象としているうえに、

とても繁忙な職場であり、人はミスを起こすものという特性を加味すれば

インシデントを起こさないというのは不可能なんです。

あれを防げば、これが起こるということもあります。

インシデントレポートは、「再発防止」という

ポジティブな報告書であることを忘れずに、

どんどん活用していきましょう!

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