ブラック病院に未来はない

ここが変だよ看護師

どうもさといです。

今回は「ブラック病院」について看護師の視点でお話ししたいと思います。

私の体感ですが、ブラック病院はたくさんあります。

そして恐ろしいことに、従事している看護師さんはそのことに気づいていません。

しかし、いつか暴かれた暁には

その病院に未来はありません。

今回はブラック病院とは具体的にどんな病院なのかと

なぜ未来はないのかをお話ししたいと思います。

ブラック病院とは

ブラック病院は私が作った造語なので

まずは皆さんになじみ深いブラック企業について説明したいと思います。

厚生労働省の「確かめよう労働条件」にはこのように記載があります。

厚生労働省においては、「ブラック企業」について定義していませんが、一般的な特徴として、① 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す、② 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い、③ このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う、などと言われています。

引用元https://www.check-roudou.mhlw.go.jp/qa/roudousya/zenpan/q4.html

これを読んで、衝撃を受けたことは

心当たりがありすぎるということです。

皆さんはいかがでしょうか。

ブラック病院を簡単に説明すると

ブラック企業の病院ということです。

病院はどのような場面でブラックなのか

上記のブラック企業の定義にあてはめて説明します。

①労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す

長時間労働やノルマと言えば看護師です。

遅くまで残業をしたり、

休憩や仮眠もまともにとれず長い夜勤をしたり、

次から次に現れる研修課題に追われたり

自己学習を強制されたり

直接的に言われなくても

病床稼働率向上や、インシデント対策、質の向上などを

常に求められます。

②賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い

まず賃金不払いについて、

「看護師はその心配はない」と思っていませんか?

そんなことはありません。

着替えの時間の給与は出ていますか?

残業代は1分単位でもれなく請求出来ていますか?

研修や会議は業務扱いになっていますか?

持ち帰りワークに手当は出ていますか?

前残業の給与は支払われていますか?

休憩時間は削られていませんか?

これらに当てはまらなければ賃金の不払いは無いと言えますね。

看護師は実は不当に自分の時間を搾取されているのです。

そしてパワーハラスメントの実情としては

よくSNSで見かける、

「お局に怒られる」

「先輩に泣かされた」

「師長に言っても有休をとれない」

などがあるあるですね。

③労働者に対し過度の選別を行う

全てに言えることですが、

病院は人の健康や命を守る場所で

特別なスキルや一定の緊張感が必要だと思います。

しかしそれを盾に、病院に従事する人の責任感を煽り

ルールを守らなかったり、ハラスメントが許容されるようなことが横行しているのだと思います。

このような状況下で

少しでも音を上げれば、

努力が足りないだとか

向いていないだとか言われる。

その結果、離職が止まらない。

このような事態は、労働者が過度に選別されていると言えると思います。

いかがでしょうか。

多くの人は、人の命の重みをしっかり感じ

責任感を持って、従事されていることと思います。

なのでとても激務だったり、たくさん残業したりという日常が

ある程度当たり前で仕方ないと思っているかもしれません。

しかしこれを機に、それはルール違反であり、ブラック企業の要件に当てはまることなのだと

気づいていただきたいです。

ブラック病院に未来はない理由

これまで皆さんにブラック病院についてお話ししてきました。

ここからはなぜそのような病院に未来が無いのか

お話ししたいと思います。

まず日本はこれから超高齢化社会を迎えます。

多死社会になると言われており

病院やそこで勤める看護師の役割は

今までより重要なものになると言えます。

全国の医療施設は増加傾向であり

担い手の取り合いになることが予測されます。

そんなときに、病院の重要な担い手である看護師が

ブラックな病院を選ぶと思いますか?

このネットが普及した時代に

「バレない」なんてことはありません。

そしてさらに

ブラック病院は、スタッフの責任感やマンパワーを消費して成り立っていますので

風土や業務を改善しようという向上心がありません。

なのでいつまでたっても生産性が少ないし

辞めたら補充するようなやり方では、人も育ちづらいです。

単純に会社として効率が悪いのです。

国が支えてくれなきゃつぶれてしまいます。

以上の理由から、ブラック病院に未来は無いと言えます。

いまブラック病院で働いている看護師さんに伝えたいことは

できれば問題提起をしてほしい

改善を求めてほしい

それらが無理なら辞めたほうが良いということです。

なぜブラック病院がそのままあり続けるのかというと

それでも働いてくれる人がいるからなのです。

管理者側の問題意識もどんどん薄れていき、要求がエスカレートした結果が

いまの看護師界です。

私は看護師の働き方を改革するために、問題提起を続けます!

コメント

タイトルとURLをコピーしました