申し送りの極意

看護の知識・スキルアップ

どうもさといミルクです。

今回のテーマは「申し送り」です。

ツイッターでたくさんの方が、申し送りに対して苦手意識を持っていることを知りました。

なので、今回は私なりにどのようにしたら苦手を克服できるのかを考えてみました。

その極意とは

それは、定型化です。

看護の膨大な情報を定型化なんて無理だと思った方もいると思いますが、

私がそう思う理由を言わせてください。

それは情報の整理のしやすさや

不要なことをしゃべりすぎず

かつ必要なことを簡潔に伝えられることに繋がるからです。

例えば日勤の終盤に、リーダー看護師へ行う申し送りを想定すると

患者、状態、やったこと・考えたこと、引き継ぎたいこと

のような内容でしょうか。

もっと具体的に言うと

例:イレウス・保存加療・絶食補液中・高齢・Aさん

Aさんは腹部症状なく腸蠕動音も良好で排ガスを一度認めました。

しかし入院後せん妄なのか、つじつまの合わない言動があり、GCS4・4~5・6です。

今のことろ危険行動はないですが、念のため行動制限の同意書を取りました。

夜勤でも精神状態の変動に注意してほしいです。

こんな感じでしょうか。

以上は一例です。

というのも職場によって、その定型文の内容は変化することもあります。

とにかくしゃべることの型を決め、

その型にはめ込んで申し送る習慣をつけることが重要です。

そのうち意識しなくてもできるようになります。

しかも1年もかからず、かつ何も見ずにスラスラと言えるようになります。

しゃべりすぎない

自信がないうちは、とにかくたくさんのことを伝えて、

リーダーに取捨選択を委ねようとしてしまいがちです。

しかし、それは適切な方法ではありません。

リーダーはたくさんの申し送りを聞かなくてはなりません。

よく自分がしゃべっている途中に

聞いてもらえていないように感じたり

直接的に「それはいいから」のような指摘をされたりした経験ありますよね。

これはもちろんそのリーダーの態度にも問題はありますが

それほどにそのリーダーにとっては価値のない情報なのだということです。

酷なことを言ってすみません。

でもその状況って避けたいですよね。

なので申し送りは定型化された内容を、簡潔に伝えることが大切です。

焦らない

先ほどの例のような申し送りのあとに

例えば

「便はでたの?」とか

「点滴ルートの認識はある?」とか

聞かれたとしましょう。

それを「ツッコまれた」と感じて、

急に自信を無くし、言葉につまってしまうことってありますよね。

しかし、リーダー目線

自分が夜勤者に申し送るときに、この情報も一緒に伝えたいなと思う

補足情報を確認したいだけなのです。

なのでこれはツッコみではなく、質問であり、会話です。

普通に自分の知っている範囲で答えればよいのです。

その情報を把握していなければ、確認すればいいのです。

そこで言葉につまって時間を使うより、

「確認して報告します」で全く問題ありません。

焦ったり、言葉につまっていると

それを聞いているリーダーは不安になり、

「今までの情報も正しいのか?」という想いから

より追加でいろいろ確認したくなります。

申し送りは発表ではない

何かの発表会って緊張しますよね。

それは緊張して当然です。

しかし、申し送りを相手に発表するものと捉えている方がいます。

これは断じて違います。

申し送りとは、会話です。

情報をより多く持っている側のしゃべる量が多いだけです。

緊張して言い淀んでいると、相手も不安になってしまいます。

これは他部署への申し送りや手術・検査出しなど、

すべての申し送りに共通して言えることですが

対等な会話だと思って、自信をもってしゃべってください。

意地悪な相手

おそらく、多くの人は

このリスクを回避するために

より緊張したり、焦ったり、相手の顔色を伺うようになることで

申し送りへの苦手意識に繋がっていると思います。

それは、相手からの圧力や意地悪です。

例えば

「で?」とか

「はあ?」とか

無視されたりとか、

「そんなことも把握していないの?」などといったことは、

全てうさ晴らしのための攻撃であり、ハラスメントです。

怖いですよね。

新卒者ならなおさら恐怖です。

これに関しては強調してお伝えしたいのですが

考慮不要です。

上記のようなことを言われたらどうしようと

考える必要はないのです。

こんなことは本来、職場で言われるべき言葉ではなく、

どんなに拙い申し送りでも、

こんなことを言われる筋合いはありません。

これによって適切な申し送りが行えなかったとしても、

相手の落ち度100%です。

可能なら無視できれば良いのですが、そうもいかないと思います。

しかしこれはれっきとしたパワハラですので

上司に然るべき報告を行ってください。

いかがでしょうか。

慣れればできるようになることですが、

それでも以上のことを意識してトレーニングすることで

より早く慣れることができると思います。

そして自分がリーダーになったとき、

その時の経験を思い出して、

アドバイスを行ってあげてください。

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