医師やリーダーへの報告で失敗しないために

看護の知識・スキルアップ

どうもさといミルクです。

突然ですが、

看護師は誰かに報告する場面がたくさんありますよね。

慣れないうちはとても緊張するし

長くなってしまってイライラされたり、

何が言いたいのかわからなくなってしまったり、

そういった報告の失敗は誰しもあるはずです。

なので今回は報告で失敗しないための方法について

お伝えしたいと思います。

答えはSBAR(エスバー)

結論から申しますと

報告にはSBAR(エスバー)を用いると良いです。

SBARとはなにかというと、報告のためのツールの一つです。

個人的にわかりやすいしシンプルだし、気に入っています。

SBARとはそれぞれの頭文字であり、

S=Situation(状況)、B=Background(背景)、A=Assessment(評価)、R=Request(提案)

になります。

それぞれを具体的に説明すると

Sは状況であり、患者さんに何が起きているのかをまず伝えます。

例えば

~Aさん初めての入院初日の夜中~

「Aさん、〇歳、〇〇(性別)についてですが不穏性が高まっているのでコールしました。」

となります。

Bは背景であり、患者の臨床的な背景や状況を伝えます。

例えば

「〇〇(疾患名)の加療目的で入院中の方ですがバイタルは逸脱ありません。」

「不穏時指示に従い〇〇(薬剤名)を使用して1時間が経過しました」

となります。

Aは評価であり、自分が考える問題点について伝えます。

ここが悩ましいと思うのですが、

自分がなにを懸念しているか、何が心配なのかを伝えればよいのです。

例えば

「夜間せん妄状態であると思います。」

「不穏時指示の薬剤の屯用効果は乏しいようです。」

「このままでは転倒転落リスクがあります。」

となります。

最後にRです。

Rは提案なので、何をしてほしいのかを伝えます。

「次の不穏時指示をください」

「行動制限の検討をしてください」

「診察してください」

などとなります。

なんだか難しそう・・。

慣れないうちは苦労すると思います。

ただし、SBARでの報告を意識すると

報告がスマートになり

かつわかりやすくなります。

さらには、慣れればスラスラと言えるようになり

何も意識せずに苦手意識を持ちながら行うより

はるかに良い結果をもたらします。

SRでもいい

緊急時はSBARをいちいち考えて言ってられない!

ってこと、もちろんあります。

たとえば意識レベルが急激に下がった時や

致死性の不整脈が出現した時など

背景や評価はすっとばします。

S(状況)

「AさんがVFです!」

R(提案)

「すぐに来てください!」

となっても良いです。

VFかどうか自信が無い時は

Sは「急変です!」

とかでもいいと思います。

いかがでしたてしょうか。

報告ひとつとっても

このようにテクニックがあります。

日々行うことですので

失敗したくないし、苦手意識を克服したいですよね。

そのためにはやっぱり

トレーニングするしかないんですよね。

そのときに、ただ何も意識せず回数を重ねるより

このようにテクニックを意識することで

早く、そしてわかりやすい報告ができるようになると思います。

ぜひ使ってみてください。

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