どうもさといです。
今回のテーマは看護の標準化です。
「なにそれ?」や
「そんなの無理だよ」という声が聞こえてきます。
しかし今後の看護業界において
必ず標準化を推進する必要性が出てきます。
なので解説させていただきます。
看護の標準化ってなに?
標準化とは簡単に言うと、誰がやっても同じになること
また方法が統一され、単純化することなどを指します。
看護にあてはめると例えば
何かの検査の流れを標準化し
そこ通りに行うことで、1年目だろうが10年目だろうが
同じような結果となることや
人によって様々だった報告経路や報告ツールなどを統一することで
責任の所在などが単純化することなどです。
効率化や適正化もこれに含まれる場合があります。
なぜ看護の標準化が重要なの?
例えば
誰がやっても同じ結果が得られたら、管理しやすいですよね。
これは1年目には任せられないなとか
この情報って誰に伝えればいいんだっけ?
など、いちいち考慮しなくてはいけないことがあると面倒なのです。
また標準化することで
エラーが起きるリスクを減らし、医療安全推進に繋がります。
さらに、単純化、効率化、適正化されることで
標準化された業務の質向上につながるだけでなく
他の業務に費やせるリソースを確保することができるようになります。
標準化はいいこと尽くしなのです。
標準化が必要な業務
例えば、人によって方法がバラバラな業務です。
あとはミスやエラーが良く起きる業務についても
標準化は威力を発揮します。
逆に看護師の力量でその質が大きく左右されるような内容は
標準化には向きません。
例えば、亡くなった患者さん家族に対するグリーフケアなどは
標準化は難しいですよね。
標準化の例ですが
リスク評価などはアセスメントスコア表を作ってしまうと良いです。
よく転倒転落のアセスメントスコアなどありますよね。
あれは標準化のいい例です。
誰がやっても同じ結果になりますよね。
あと意外と盲点なのが、報告や申し送りです。
何を言うかまでは標準化できませんが
SBARなどのツールを使うというルールを設けたり
所定のテンプレートを作成し、それに状態や数値を入れ込むだけで
申し送りが完成してしまうようなツールを作ることで
標準化が図れます。
こう考えると、いろいろな場面で標準化は可能なのです。
今までは標準化は重要じゃなかったの?
この見出しは持論がメインになります。
正直、今までも重要でした。
しかし以前の看護業務は今のように複雑じゃなかったため、
標準化がそこまで求められることが無かったのだと思います。
また個人的には、標準化を嫌う人の存在があったのでは
と考えることがあります。
標準化をすることで自分の裁量の範囲が減るように感じる人
こだわりが強い人
自分だけができる業務を確立することで優位性を感じる人
標準化の導入を面倒だと感じる人
などなど、意外とその壁は厚いのです。
しかし、今後は多死社会や担い手不足により、
今まで以上にスマートで効率的
かつ良質で安全な看護の提供が必要になってきます。
そんなときに標準化は絶対に欠かせないのです。
皆さんは
「看護に正解はない」
「臨機応変に」
「看護はグレーな部分が多い(白黒付かないことが多い)」
などの言葉、よく聞きませんか?
これは本来は看護の正しい知識を持ち、
それでも選択に迷った人が使ったり
普段ルールや基準を守る人が、
それより優先すべき命や倫理に対面したときに使う言葉だったはずなのですが
一方で知識が不足している人や
ルールを守りたがらない人が、
ごまかしで使っている言葉でもありました。
しかし看護の見える化により
そのルーズさはどんどん目立つようになってきます。
ぜひ標準化の推進をご検討ください。
コメント