終業時間が来たら速やかに次の勤務帯に申し送ろう

ここが変だよ看護師

どうもさといです。

日々、残業が無くならないと悲鳴を見聞きします。

しかし一部例外を除き

病棟看護師は24時間看護師が駐在していることがほとんどですよね。

それなのに終業時間を過ぎた業務を、

一生懸命やってから帰るのって

おかしいなと思うわけです。申し送れば良いのにと思うわけです。

*各勤務帯の責任のもとで必ず行わなければならない記録などは別とします。

そこで今回は終業時間が来たら速やかに次の勤務帯に申し送ることの重要性を説明したいと思います。

「終業時間が来たら速やかに次の勤務帯に申し送らない」の例

例えば、日勤の終業時刻が17時だとしましょう。

日勤で出棟した手術患者さんの戻りが17:15であったとします。

よくあるシーンですね。

ここでなぜか、日勤の看護師が迎えに行きます。

そしてそれに付随する術後のバイタルサイン測定や記録類も

そのまま日勤看護師の業務になります。

これってあるあるですよね。

しかし当然夜勤の看護師は業務が始まっているわけで

でもなぜか日勤看護師が迎えに行く・・。

17時に申し送ればいいのに。

というおかしなことが日常的に行われていませんか?

ほかにも、17時以降に払い出された薬剤を日勤看護師が捌いたりなど

頑なに申し送らない、申し送られないケースが散見されます。

これはとっても非効率で異常なことだと明言しておきます。

「終業時間が来たら速やかに次の勤務帯に申し送らない」理由

その理由はシンプルで、そういう風土だからです。

前述した例で言うと

自分が日勤なら、ここまでは日勤が必ずやらなければならないと思い込んでいる。

自分が夜勤だとすると、当然そこまでは日勤がやってくれると思い込んでいる。

これが原因です。

実際にスタッフにインタビューすると、

日勤スタッフは夜勤スタッフに対し申し訳なく思うそうです。

また自分の仕事を最後まで遂行したいという想いもあるようです。

夜勤スタッフからすると、自分が日勤の時には、そうしているから

他の人もそうしてくれるという期待をしてしまうそうです。

これらが

「終業時間が来たら速やかに次の勤務帯に申し送らない」理由です。

なぜ終業時間が来たら速やかに次の勤務帯に申し送らないといけない?

終業時間が来たら速やかに次の勤務帯に申し送らないといけない理由は

線引きが曖昧であることと

残業が無くならない風土ができてしまうことと

とても非効率的であるということです。

例えば日勤で出棟した手術が20時に戻るとしたら?

「それは夜勤が対応する」

となります。

しかしその線引きは明確ではありません。

では19時だとしたら?18時だとしたら?

17時30分だとしたら?

とっても曖昧ですね。

こんな曖昧なルールで運用することで責任の所在も曖昧になり

デメリットしかありません。

どこかで線を引くとしたらそれはもう終業時刻しかないのです。

次に残業が無くならない風土が醸成されてしまうという点です。

終業時刻で申し送らずに、ずるずると働くことが

当たり前になると

残業が絶対に無くなりません。

これは適正な運用とは言えません。

ブラック企業ですね。

最後に効率的ではないという点です。

手術の例で言うと、

術後の看護は戻りをキャッチしたら終わりではありません。

手術経過やその後観察を強化してもらいたい点など

結局申し送りを要します。

しかし本来であれば、「〇〇さんはまだ手術から帰室されていません」で終わるはずの申し送りが

手術中や術直後の経過の分の情報量が増えるのでとても非効率です。

であれば、最初から夜勤者がキャッチしていたほうが

最初から把握できてとっても効率的なのです。

以上が終業時間が来たら速やかに次の勤務帯に申し送らないといけない理由です。

これらを解決する方法はただ一つ

「終業時間に申し送りましょう」

この一点だけです。

終業時間が来たら速やかに次の勤務帯に申し送るためのコツ

私が実践していることですが

終業時刻を目指して、

その時刻が近付いてきたら、申し送る内容を決めて準備をするということです。

例えば、終業時刻が17時で

内服薬の処方オーダーが16:50に出されたとしましょう。

もうこの内服指示は私は受けません。

なぜなら17時までに払い出されず、終業時刻までに捌けないからです。

このように、

あ、もうこれは自分の勤務帯じゃ間に合わないな

遂行しきれないなという業務はあらかじめ整理して

手を付けないことが大切です。

また簡潔に申し送れるよう準備しておくことも重要です。

例えば、たくさんの書類にサインをもらってほしい

でも自分が終業するころには、

患者さんは別の用事で不在になるから受け取れない

としましょう。

「患者さんには書類の説明は事前にしてあるし、

サインができたら看護師に渡していただけるように説明してあるので

受け取りだけお願いします。」のように

勤務帯を確実に跨ぐ複雑な業務があった場合には

中途半端に手を付けずに、

「これとこれはもう終わったのであとはこれだけお願いします」

と簡潔に申し送れると良いと思います。

しっかり時間は区切って申し送るけど

その内容はシンプルであるほうが受け入れられやすいです。

最後に、これが一番ハードルが高く、かつ一番重要なことですが

終業時間が来たら、断固として、

新たな業務を引き受けないことが大切です。

「もう時間なので」と断りましょう。

また自分が次の勤務帯の立場であったなら、

積極的に業務を引き受けましょう。

たまに意地悪で「それは前の勤務帯の人に言ってください」

のようにできるだけ引き受けたがらない人がいます。

これは明確に不適切です。絶対にやめましょう。

これらをすることで、

定時で申し送れる風土が醸成され、

適正化されたホワイトな職場に近づくと思います。

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