残業をやめよう

ここが変だよ看護師

どうもさといミルクです。

今回のテーマは残業です。

看護師の一番の課題だと思うので

ピックアップして深掘りたいと思います。

残業とは

今回取り上げる残業は、

勤務時間後の残業とします。

まず残業を語る前に、所定労働時間についての説明をします。

労働時間とは法律で定められており、上限があります。

具体的には、1日8時間、1週間40時間と決まっています。

それをもとに各会社がで法定労働時間内に出勤時間と退勤時間を決めます。

これが所定労働時間となります。

残業とはこの所定労働時間を超えて労働することです。

残業手当の適正な取得方法

これは施設基準に準じる必要がありますが

ほとんどの病院は適正な取得は出来ていないと思います。

まず所定労働時間内に、管理者なり師長なりが

勤務しているスタッフの残務整理を行います。

時間内に終わらなさそうなスタッフがいれば

分担可能な他のスタッフに業務を割り振ります。

そして所定労働時間に全員で終業することが理想です。

しかし、他のスタッフにも余裕がなく

割り振りが困難な場合

管理者や師長はスタッフへ残業を「依頼」します。

大切なことなのでもう一度

残業は「依頼」されるものなのです。

残務の量によって、残業時間を指定されることが望ましいといえます。

例えば

「記録3人分のこっているので15分の残業をお願いします。」

といった感じでしょうか。

そして残業を依頼されたスタッフは

それを引き受け、実際に残業した時間の通り打刻します。

もし依頼された時間以上に残業した場合でも、

手当は取得できます。

これが適正な残業手当の取得方法です。

しかしその実態は・・。

残務について

なぜか所定時間内で終われなかったスタッフの責任にされがちです。

そしてなぜか、残業手当はスタッフが申請するものという風潮があります。

これは間違っています。

前述したとおり、管理者や師長が力量や業務量、人員配置を加味して

マネージメントすべきことであり、

スタッフの残業発生は、マネージメント不足によるものがほとんどだからです。

役割分担不足、業務の偏り、力量が少ないスタッフの業務過多、人員不足

これらはすべて管理者や師長の責任です。

しかし

「まだ終わらないの?」

「仕事が遅いせいなのだから残業代なんてでない」

なんて言葉が蔓延っています。

ここまでの内容をご理解いただければ

これらの言葉がいかに的外れかご理解いただけると思います。

残業を適正化するために

じゃあどうすれば良いのか。

まずは、残業が発生しそうなときは

管理者や師長に、自分の状況を報告しましょう。

時間内で終えられないことを伝えるのです。

これをすることで

「だって聞いてないから」という管理者の逃げ道を塞ぎます。

ここからは風土が醸成されていない職場ではハードルが高いかもしれませんが

・残業をすべきか確認する

・残業するならばどのくらいの時間すべきか確認する

・残業すべきでない、もしくは手当は出さないといわれたら残業はせずに帰る

最後のは私自身も無茶だと思っています。

実行に移すことをお勧めするわけではありません。

しかしこれは労働者の権利であり、これを管理することは会社側の義務なのです。

残業をすることでのデメリット

所定労働時間とは、人が健康に働ける時間の上限なのです。

それを超えて働くわけですから、身体・精神衛生上良いはずがありません。

寿命が縮むとまで言われています。

そして、残業があたりまえに横行することで

いまの看護師のように責任の所在があいまいになり

知らず知らずのうちに搾取される人が現れてしまいます。

何度も言いますがスタッフの勤務時間や健康管理は管理者の責任です。

そしてもう諦められているのが

看護師のプライベート時間が削られることです。

ストレス発散やQOL向上のために

プライベートな時間はとても大切です。

それを無下に扱われている現状は正しいはずがありません。

一番のデメリットはもうすでに陥っていますが

業界全体でそれがあたりまえになってしまうことです。

残業ありきの人員編成、業務量になっていたりしませんか?

最初から絶対終われないことが確定している状況なんて

本来おかしいのです。

また新たに看護師になった方たちにも大きな負担をかけることになり

離職率がアップしてしまうことにつながります。

いかがでしたでしょうか。

残業は本来スペシャルシチュエーションであり

あたりまえのことではないはずです。

あり方を適正化することで、自分や業界全体を守ることにつながります。

一番重要なことは、

残業の本来の在り方を知っているということです。

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